合格体験談

進学先:Harvard Business School(他Wharton, MIT Sloan, Chicago GSB[総額4万ドルの奨学金付] 合格)
職務経験:金融系会社にて約6年、うち4年は米国勤務。

第一志望校であるHBSに合格した今、過去1年間の受験プロセスを振り返ると、大変だったこともあったけれども、実はこのプロセスを非常に楽しんでいた自分がいました。今思うと、MBA受験は自分を見つめなおす絶好の機会であり、また成長の機会でもありました。そんな素晴らしい経験ができたのは、RoundOneのサポートあってこそでした。以下、私が受験プロセスで重要だと思ったこと、またRoundOneのカウンセリングの特色などについて書いてみたいと思います。これが今後受験を志望される方の役に立てば幸いです。

①時間管理
MBA受験は時間との戦いでもあります。多くの受験生が出願する2nd Round(1月締切り)で複数校に余裕を持って出願するためには、夏までにはGMATとTOEFLを終え、エッセー等に取り掛かるというのが理想です。私の場合、GMATとTOEFL自体は7月には終了し、その後ゆっくりとエッセーに取り組み始めました。その時点では、カウンセラーに見てもらうという発想がなく、一人黙々とPCに向かう毎日が続きました。ところが、いくら時間をかけてもなかなか書き上げることが出来ず、数パラグラフ書いては書き直し、という状態がしばらく続きました。10月になっても満足いくものが書けておらず、焦り始めたところで、知り合いから紹介してもらったのがRoundOneです。10月末ということで、通常はクライアントの募集を締め切っているところだったのを、何とかお願いし11月はじめにクライアントの一人として受け入れてもらえることになりました。RoundOneはMr.RoundとMs.Roundの二人の強力なカウンセラーから成る小規模なカウンセリングファームですが、その規模の小ささを活かして、個別クライアントに応じて柔軟でカスタマイズされたサービスを提供してくれます。メールやSkypeを通してのカウンセリングを提供するRoundOneのサービスは、米国在住で、かつ出張が多い私にとっては、まさに理想的でした。
カウンセリングを始める前に、Mr.Roundから「あなたは他のアプリカントよりかなり遅れたスタートとなるから、これからの2,3ヶ月間それなりの覚悟が必要だ。かなりの努力を要求されるけれど、大丈夫か?」との忠告を電話で受けました。私はもちろん覚悟していると返事をし、直ちにカウンセリングをスタートしました。それからは週最低でも2,3回はカウンセリングのアポイントメントを入れ、各アポイントメントごとのAssignmentも数多くこなすことで、何とか2nd Roundで全7校に出願することが出来ました。このように、私の非常にタイトなタイムラインに合わせて柔軟に対応してくれたRoundOne、特に私のカウンセラーだったMs.Roundには非常に感謝しています。
毎回のアポイントメントは素晴らしくProductiveで学ぶことが多く、とても充実した時間でした。アポイントメントの時間を毎回わくわくしながら待っていました。しかし、ただアポイントを数多く入れればいいのかというと、そうではなく、アポイントメントで得られるFeedbackの質はやはり本人がどれだけの準備をしてきたかに比例するということです。各アポイントメントごとにたくさんのAssignmentをこなし、質問する点をまとめておくことによって、アポイントメントの時間を最大限に利用することが出来ます。また、アポイントメントの時間を無駄遣いしないようにと思うことで、良い意味での時間的プレッシャーを感じ、時間管理の手助けとなりました。

②Essay
Essayは自分を差別化するための最強のツールです。今振り返るとEssayへのアプローチ法というのは、もともとどれだけ差別化できる要素を持っているか、ということと同じぐらい大切です。RoundOneに出会うまでの私は、十分なBrainstormingもせずにエッセーに真っ向から取り掛かっていました。Why MBA? Why This School? Why Now? というコアとなる部分がきちんと出来上がっていない段階でエッセーに取り掛かっていたので、土台がぐらぐらした状態で、一貫性の無いエッセーしか書けませんでした。
Ms. Roundと一緒にエッセーに取り掛かりはじめてからは、これこそ正しいアプローチ法だというものに出会い、Productivityが一気に向上しました。正しいアプローチ法というのは、まず土台をこれでもかというほどきっちりと踏み固めるということです。RoundOneのEssayカウンセリングは、まず自分の過去・現在・未来を見つめなおすことから始まります。過去どのような仕事をやってきて、どのような責任を持ち、どのような業績を上げてきたか?現在はどのような仕事をしているのか?目標は何か?そして、将来的に何をしたいのか?どのような責任を持ち、どのような業績をあげたいのか?ということについて事細かに練っていきます。将来のゴールについては、短期的なもの、中期的なもの、そして長期的なものに細かく分け、それぞれの段階においてどの会社で、どのようなポジションで、具体的に何をしたいのかということをCareer Planとして書いていきます。これは目からうろこが出るような経験でした。それまでは、将来のゴールといってもぼんやりと「こういう業界でこのような仕事がしたい」という程度のものでしたが、Ms.Roundは厳しく「どの会社で、どの都市で、どういうタイトルを持ちたいのか?」などの詳細をこれでもかというほど追求してきます。これは自分の将来的なキャリアパスおよび求めるライフスタイルを真剣に考える非常に良い機会となりました。実際のエッセーではここまで細かく将来のゴールについて書く字数は与えられていないのですが、Essayを書く前の段階でかなり詳細なレベルまで詰めておくと、後が非常に楽になります。この土台が出来上がると、次にカウンセラーと共に各学校のエッセーのトピックごとに書く内容を練っていきます。各学校ごとにエッセーは4-5個書くので、それぞれのエッセーで自分の違った面を浮き彫りにして、いかにリアルで立体感のある自分像を描くかということに焦点を当てながら、内容を決めていきます。ここで、時間をとって十分に書く内容を詰めたため、後々本文を書くときにもスムーズに進めることが出来ました。やはり、何事にも土台が大切なのだと実感しました。自分で本文を書き上げ提出すると、Ms.Roundは事細かにレビューを行い、的確なアドバイスを提供してくれました。「文脈上、ここが弱い。何か具体例を入れたほうがいい。」など、内容を総合的に見てくれるところが非常に助かりました。

③Interview
Essayが書き終わり、すべての願書を提出すると、Interviewトレーニングが始まります。これも、Essayカウンセリングと同様、素晴らしい経験となりました。まず第一回目に、アプリカントのInterviewスキルを測るために、Mock Interviewを行ってくれます。それをもとに、非常に詳細なEvaluationレポートを作成してくれます。私はこの一回目のMock Interviewは非常に緊張してしまい、自分の中では20、30点ぐらいの出来でした。しかし、気を取り直し、Evaluationレポートをもとに練習を重ねました。やはり数をこなすことが重要だと思い、週3回ぐらいのInterview Trainingアポイントメントを入れました。Mock Interview型のはじめから終わりまで本番を想定してのトレーニングはとても役に立ちましたが、私が最も楽しんだのは、Type B Intensive Trainingという、一問ずつInterviewの質問に答え、その後に答え方についてすぐにFeedbackをもらえるTrainingです。すぐにFeedbackを聞くことで素早く次に応用することが出来ます。Interview TrainingはMs.RoundとMr.Roundに代わる代わる担当してもらいました。毎回毎回、着実に上達しているよ、と励まされたことは心理面で大きな支えとなりました。また、カウンセラーの他にも、ネイティブの友人数人にMock Interviewをしてもらったり、初対面の人とのインタビューにも慣れるべきだと思い、会ったことの無い人を友人に紹介してもらって練習をさせてもらったりもしました。そして挑んだ大本命のHBSのInterviewでは、自分の力を100%、いや120%発揮することができました。LeadershipやTeamworkにフォーカスした質問を数多く想定していたので、すらすらと答えることが出来たし、自分のパッションを熱っぽく語ることができました。面接終了後に面接官から非常にポジティブなFeedbackをもらい、その時点で直感的に合格を予感しました。
ただ、複数受けたInterviewのうち、準備不足で、納得がいかない出来のものがひとつありました。その学校は予想したとおり不合格となってしまいました。やはり、エッセーがいくら良かったとしても、Interviewの出来次第で合否が決まってしまうぐらいInterviewは重要だ、ということを実感しました。

最後になりますが、今後受験を志望される皆さん、この受験プロセスを成長の機会だと思って、是非楽しんでください。今振り返ると、受験プロセスを通して学んだこと、考えたこと -将来の人生設計、自分プレゼン方法などなど- はこれからの人生にとってプラスになることばかりです。こうしたプロセスは、ビジネススクール入学に向けての精神面での良い助走となることは間違いありません。そして、RoundOneはこのプロセスをあなたにとってさらに有意義なものにしてくれるはずです。

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